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土瓶むし・かち栗のおはぎ

 日本の器は季節を伝えてくれますし、目を楽しませてもくれます。特に秋になり、土瓶むしの土瓶が店頭に並べられますと、今年も1個ほしいと目がいってしまいます。私は温か味のある土瓶の形が好きです。絵や版画の題材にいいですね。

 松茸が入らないと土瓶がかわいそうです。先日、北方町の朝採れ松茸で小さいのが3本入って5,000円でしたが、実は前日に神戸から帰り、金欠病でしたので店の前でしばらく腕を組んで考えてしまいました。どうしよう。でも、家族で年1回の楽しみをと思い切りよく買ってしまいました。作っている時もわくわくとしてきます。まず、写真をとり、みなさんに見せるだけではすみません。今が旬ですよ!食べる時にはすだちを皿にのせ、おいしい出し汁をお猪口に注ぎ、お酒を飲むようにちょびちょびと香りを楽しんでから、すだちを絞って具を食べます。日本人に生まれてよかったと思う瞬間です。やはり、地元の松茸は香りがよくおいしいです。

日之影のかち栗が手に入りましたので、おはぎにしてみました。かち栗はしっかりと乾燥していますので、豆と同じように戻して使うとおいしく出来ます。


土瓶むし

<材料>2人分 <作り方> <写真>


松茸 小1本
とりささみ 1本
芝えび 小5本
ぎんなん 6個
三つ葉 適量
すだち 1個
出し汁 11/2カップ
小さじ1/2
白だししょうゆ 大さじ1
みりん 小さじ1
@ 昆布と花かつおでおいしい出し汁を作り、味をつける。

A ぎんなんは封筒に入れ半分に折り、電子レンジで1分加熱し、殻をむく。三つ葉はざっくり切る。

B とりささみはそぎ切りにし、酒をふる。えびは尾を残して殻をむき、背わたも取り酒をふる。
とりささみ、えびは湯を沸かし、さっと湯通ししてザルにあげる。
C 松茸は石づきをえんぴつを削るようにとり、手でやさしく洗う。タテ6つ位に薄切りにする。
D 土瓶に等分に具を入れる。汁を入れふたをする。
E 蒸し器は蒸気が上がったら、土瓶を入れ7〜8分蒸し最後に三つ葉を入れて仕上げる。

かち栗おはぎ

<材料> <作り方> <写真>
もち米 2カップ
栗あん
かち栗 150g
さとう 80g
少々
   
@ もち米は2時間前に洗い、水につけてザルにあげる。もち米を炊飯器に入れひたひたの水加減で炊く。すりこぎでざっとついて12個に丸める。
A かち栗は一晩水につけ、圧力鍋で圧を5分かけ柔らかく煮る。鍋にさとうを入れて練り上げ、塩を入れて混ぜる。
B 12個に分ける。ぬれ布巾に栗あんを丸くひろげ、ごはんを真中におき丸める。

★ 今回は茶碗にぬれ布巾をかぶせ、手で布巾をにぎり、上に栗を平らにのばして、ごはんをのせて茶碗の中で形を作る方法でしました。きれいに仕上がりました。

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