暑い夏は、"冷や汁"
宮崎の夏は暑いですね! 食欲のない時等には、のどごしがよくさらさらと食べられる"冷や汁"で元気になれますよ。
宮崎の郷土料理として全国的にも知られております"冷や汁"は、この季節になりますと新聞やテレビで紹介されます。
6月20日の宮崎日日新聞に森松平さんの"冷や汁"がのっており、いよいよ本格的な夏の到来を感じます。
おりしも、この日は森松平さんの店「杉の子」で会食を楽しみました。食事の最後に新聞と同じ"冷や汁"が出てまいりました。今回ご一緒した人たちはえびの、都城、延岡、門川、新富、西都、串間と宮崎市の私8人でした。
宮崎の郷土料理といわれてはおりますが、えびのや都城のお友達は作ったりした事はないようです。串間のお友達は気がついたら麦ごはんだけ食べているので、"冷や汁"はかけて食べるのよと・・・。初めてで、食べた事もなく汁物と思ったようです。
"冷や汁"ほど話題の広がる食べ物があるでしょうか!
食事をしながら私の地域ではほとんど作らないとか、作り方もみそを焼いたりそのまま使ったり薬味も地域でとれる新鮮な物を使っているのでそれぞれ違いがあり、しばらく冷や汁の話に花が咲きました。
一般的には田植えの忙しい時の昼食に作ったり、宮崎市生目地域では祭り等でたくさんの人の集まる時にお手伝いの人たちの昼食として作るそうです。
郷土料理に発展したのは気候風土に適したのでしょう。
いりこを使ったり、麦飯でいただきますので栄養的にもいいですね。
また、私は食卓にすり鉢をおき、みんなでいただく光景が好きですね。
あなたの家の”冷や汁”がありますか。また機会がありましたら、ぜひ、教えてください。
それぞれの地域や家庭で異なった"冷や汁"がたくさんある中で今回は、ほんの一部をご紹介いたします。
宮崎市ヘルスメイト推奨の"牛乳入り冷や汁"はまろやかで、より食べやすくおししいですよ。平成8年に宮崎でありました"ねんりんピック"の時にたくさんの方にご試食をしていただきましたが、とても好評でした。
落花生を入れ、牛乳とでコクがでて、減塩とカルシウムアップになります。
若い方におすすめです。宮崎での初めての夏をすごす方、バテナイように"冷や汁"を食べてこの夏をのりきってください。
私も29年目の夏、"冷や汁"を食べて元気に頑張ります。
あじで作る"冷や汁"
<材料>4〜5人分 |
<作り方> |
<写真> |

小あじ |
3匹 |
白ごま |
大さじ6 |
みそ |
120g |
出し汁 |
5カップ |
木綿豆腐 |
1丁 |
きゅうり |
1本 |
しその葉 |
5枚 |
みょうが |
2本 |
小ねぎ |
適量 |
<麦飯> |
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米 |
2カップ |
麦 |
1カップ |
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@ あじは素焼きにして少し冷まし、頭と骨をとり、身をほぐす。
あじの頭と骨と出し昆布を入れて出しをとる。
沸騰したら10分位煮て、キッチンタオルを通し漉す。 |
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A 白ごまは香ばしくいる。
豆腐は軽く水切りする。 |
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B すり鉢でごまをすり、
みそを入れてよくすって、
すり鉢になすりつけ、
すり鉢を逆さにして火に直接あて、
少し焦げ目がつくまであぶる。
火からおろして@のあじの身を加えて軽く混ぜ、
@の出し汁を少しづつ加えてのばし、
豆腐を手でちぎって入れる。 |
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C きゅうりは薄い輪切りにし、しその葉の千切りと小ねぎの小口切り、みょうがは薄切りにする。 |
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D BにCを入れる。 |
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E あつい麦飯を器に盛り、冷や汁をかけていただく。 |
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★ 延岡の東海の森口家では、豆腐を入れないようです。鯛の刺身を入れていただくようで、贅沢ですね!一度食べてみたいです。
★ 門川の金丸家では豆腐は入れないようです。
牛乳入り冷や汁
<材料>4人分 |
<作り方> |
<写真> |

いりこ |
50g |
白ごま |
20g |
落花生 |
20g |
みそ |
50g |
出し汁 |
2カップ |
牛乳 |
1カップ |
木綿豆腐 |
1/2丁 |
きゅうり |
1本 |
しその葉 |
3枚 |
小ねぎ |
適量 |
<麦飯> |
米 |
270g |
麦 |
30g |
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@ いりこは頭と腹わたをとり、フライパンでこがさないようにカリカリとなるまでいる。
白ごまと落花生も香ばしくいる。
豆腐は軽く水切りする。 |
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A すり鉢で冷めたいりこ、落花生、ごまをそれぞれよくする。
全部一緒にすり鉢に入れてみそを加えてよくすって、すり鉢になすりつける。
すり鉢を逆さにして火に直接あて、少し焦げ目がつくまであぶる。
火からおろして出し汁を少しづつ加えてのばし、牛乳も加えてよく混ぜる。
豆腐を手でちぎって入れる。 |
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以降の行程は前ページと同じ |
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B きゅうりは薄い輪切りにし、しその葉のせん切りと
小ねぎの小口切りを入れて混ぜ、冷蔵庫で冷やす。 |
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C あつい麦飯を器に盛り、冷や汁をかけていただく。 |
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いりこで作る"冷や汁"
<材料>4人分 |
<作り方> |
<写真> |

いりこ |
50g |
白ごま |
30g |
みそ |
40g |
湯 |
3カップ |
木綿豆腐 |
1/2丁 |
きゅうり |
1本 |
しその葉 |
5枚 |
みょうが |
2本 |
小ねぎ |
適量 |
麦ご飯 |
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@ いりこは腹わたをとり、電子レンジで2分加熱する。 |
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A 白ごまをよく煎る。 |
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B すり鉢に少し冷めたいりこをいれる。粉末になるまでよくする。
ごまを加えて半つぶし位にする。 |
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C みそを入れてよく混ぜる。 |
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D 沸騰した湯を少しづつ加えてのばしていく。
豆腐を手でちぎりながら加える。 |
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E きゅうりは薄い輪切りにし、しその葉の千切りと
小ねぎの小口切り、みょうがの薄切りを用意する。 |
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F 冷や汁に入れる。あつい麦飯を盛る。 |
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★ 宮崎市生目出身の金丸家のです。
みそも焼かずに出しでなく湯を沸かし、のばしながら加えるのでとても簡単です。いりこも頭をつけたままで、カリっと電子レンジで加熱をし、粉末にするので頭入りでもおいしいです。
★ 宮崎市生目出身の山田さんのお母さんは、豆腐の変わりに炒り卵を入れていたようです。
作ってみましたら、麦飯にかけた時に色がきれいです、豆腐のない時にぜひ、試してみてください。
★ いりこでなく、あじこでするのもおいしいです。
★ 森松平さんのはいりこで作り、おいしい出し汁でのばし、最後に干しあじ、かます等の焼いた身をほぐして加えるので、なお、おいしいです。
ピリカラ冷や汁
<材料>4人分 |
<作り方> |
<写真> |

いりこ(正味) |
30g |
唐辛子 |
1本 |
白ごま |
30g |
みそ |
100g |
湯ざまし |
4カップ |
木綿豆腐 |
1/2丁 |
きゅうり |
1本 |
しその葉 |
5枚 |
みょうが |
2本 |
小ねぎ |
適量 |
切干し大根寒漬け |
1本 |
<麦飯> |
米 |
360g |
麦 |
40 |
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@ いりこは頭と腹わたをとり、唐辛子と一緒に電子レンジで2分加熱(カリッとさせる)して冷ます。
白ごまは香ばしく炒る。
豆腐は軽く水切りする。 |
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他のの作業はいりこ冷や汁を参照してください |
A @の唐辛子の種を取って、いりこと一緒にすり鉢ですり皿に取る。
次に、ごまをすり、いりこも加えて更にする。
みそを入れてよくする。
湯ざましを少しづつ加えてのばす。
豆腐を手でちぎって入れる。 |
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以降はいりこ冷や汁と同様です |
B きゅうりは薄い輪切りにし、しその葉の千切りと小ねぎの小口切り、みょうがは薄切りにする。
切干大根は水に戻して薄切りにする。 |
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C AにBを入れる。 |
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D あつい麦飯を器に盛り、冷や汁をかける。 |
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★瓜生野の長田家のです。
私は赤唐辛子を入れるのは初めてで、暑い中ピリッと辛いのがおいしかったです。
今回は切干し大根の寒漬けが手に入らなかったのですが、こりこりとしておいしいですので、ある時には、ぜひ、入れてみてください。
生の唐辛子をたくさん入れる人もあるようです。
即席の冷や汁
<材料>4人分 |
<作り方> |
<写真> |

いりこ |
50g |
白ごま |
30g |
みそ |
80g |
湯 |
3カップ |
きゅうり |
1本 |
しその葉 |
3枚 |
小ねぎ |
適量 |
<麦飯> |
米 |
270g |
麦 |
30g |
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@ いりこは腹わたをとり、電子レンジで2分加熱する。白ごまはフライパンで香ばしくいる。 |
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A フードプロセッサーにいりこを入れ、スイッチを入れる。
半つぶしになったらごまを加えて更に粉末にする。
ボールに入れ、みそを加えてゴムへらでよく混ぜる。
4つに丸めてオーブントースターで色よく焼く。 |
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B きゅうりは薄い輪切りにし、しその葉のせん切りと小ねぎの小口切りを用意しておく。 |
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C 器に1人づつ、湯か湯冷ましで好みの味にのばしBをちらす。あつい麦飯を器に盛り、冷や汁をかけていただく。 |
★ これからのキャンプ等に持っていかれと便利です。薄くのばして味噌汁にしてもいいです。
★暇のある時に作って保存しておくと、一人の昼食でも便利です。
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