高千穂峡・国見ヶ丘の雲海
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日本のふるさと高千穂
高千穂峡・祖母傾国定公園
- 溶岩が急激に冷やされて出来た柱状節理の断崖と下を流れる清流、初夏の緑と秋の紅葉の時期が見頃です。渓谷には沢山のアーチ橋が掛けられています。
国見ヶ丘
- 標高513mの国見ヶ丘は9月下旬から11月下旬にかけ、雲海が見頃です。
神話と史蹟:天の岩戸神社
- 古事記や日本書紀の元となった日向神話、天岩戸・天安河原・天香具山・二上山など数々の伝承地は神世のロマンいっぱいの日本のふるさとです。
夜神楽
- 天岩戸の前で天細女命がおもしろおかしく踊った舞が起原とされる夜神楽、今も11月末から2月中旬にかけて各地区で舞継がれています。
山村の風景
- 山間に広がる棚田が点在する山村は、「刈り干し切り歌」や隣接する椎葉村の「稗つき節」等に代表される民謡や神楽歌など、独自の文化を育んできたところです。
温泉
- 高千穂温泉・岩戸温泉があります。
- このページは、高千穂峡と国見ヶ丘の見所をエピソードや伝承を交えて紹介します。
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高千穂峡
高千穂峡は古阿蘇火山活動により溢出した溶岩流が五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、急激に冷却したため柱状節理の素晴らしい懸崖となった渓谷です。
柱状節理のそそりたつ断崖、高いところでは100mにも達します。渓谷を流れる清流は狭いところは数m、激流や渕奇岩を造りだしています。湧きだした清水は滝となって流れ落ち、多くの謎を秘めた深い淵となっています。
深い高千穂橋は国内最大をほこる天翔大橋(L=463m・H=143m)建設当時最大の青雲橋(L=410m・H=137m)等の外江戸時代から多くの橋が架けられています。
高千穂峡は昭和9年11月20日「名勝 天然記念物」に指定され、昭和40年3月25日「祖母傾国定公園」に指定されています。
宮崎に来るなら必ず行っておきたい観光地のひとつです。
「高千穂峡」にそびえたつ柱状節理の絶壁、そこに流れ込む真名井の滝をボートから望むことができます。ボートから望む滝のスケール感は圧巻です!
渓谷を取り囲む木々、春の若葉や秋の紅葉の時期には柱状節理の断崖が作り出す黒い岩肌と対比して高千穂峡が一番魅力的な季節です。
高千穂市街地から高千穂峡を経て国見ヶ丘に至る約6.2km九州自然歩道(遊歩道)は2004年12月に日本ウオーキング協会主催(国交省・環境省:後援)による「美しい日本の歩きたくなる道500選」に選ばれ、更に2005年1月その中から27の大賞候補に上がりました。
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九州自然歩道の散策
真名井の滝付近の御橋から神橋を経て高千穂神社に至る約1.3kmの遊歩道(約1時間20分)が続いていて、高千穂峡渓谷沿いを四季を感じながらゆっくり散策することができます。また、遊歩道沿いには伝説にまつわる様々なエピソードが眠っています。
経路に沿って見所を紹介します。文章は高千穂峡に掲げてある看板の説明文・古事記訳などを引用しました。
遊歩道案内図はこちら
おのころ島とおのころ池
高千穂峡に降り立つと御橋付近には道路横に柱状節理の岸壁から岩清水がしたたり落ちているすだれ滝やおのころの池・ボート乗り場・そうめん流しなどのお店があります。
昔この「おのころ池」には神社があり、鵜の鳥はこの神社に仕える神聖な鳥であったと伝えられています。高千穂神社の春祭では御神幸のおみこしがこの池を3度回ってみそぎをされます。又この池は真名井の滝に注いでいます。
真名井の滝
真名井の滝は高千穂峡のシンボルではないでしょうか?渓谷に降り注ぐ滝、ボートに乗って近くまで行くことができます。滝にのまれない様気をつけましょう・・・
真名井の滝は昭和25年「日本の滝100選」に選ばれています。
また、真名井の滝は毎年7月16日から8月31日の夏休み期間中、日没から22時までライトアップされます。神秘的な滝の風景を眺めながら古代ロマンの想いにふけってみてはいかがですか、楽しめること間違いなしです。
天真名井は天照大神(あまてらすおおみかみ)が須佐之男命(すさのおのみこと) の悪い心のない証拠をあかすため、お互いの付けている十拳(とつか)の剣(つるぎ)や八尺(やさか)の曲玉(まがたま)の飾(かざ)り
などを真名井の清水(井戸)で洗ってかみ砕き、その霧を吹き出すと神様が次々と生まれたと伝わる伝説の井戸(清水)です。
古事記(青空文庫)天の岩屋二章はこちらからご覧下さい。
【貸ボート】
○時間 午前8:30〜午後4:30
夏休み午前7:30〜午後5:30
○料金(3人) 1,500円/30分
○お問い合わせ○
0985-72-2457(呼び出し) |
遊歩道から真名井の滝を望む
右の写真は秋の真名井の滝 |
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七ッヶ池
高千穂神社(十社大明神)の御祭神三毛入野命が散歩されていると水鏡に美しい娘が映っていた。この娘こそ鬼八が奪ってきた鵜ノ目姫であり、十社大明神がこの娘に一目惚れされたと伝わるところです。
鬼八の力石(重量約200トン)
高千穂神社の祭神三毛入野命は弟の神武天皇とともに大和に行かれ、戦いでなくなると古事記などには記載されています、伝説では再びお帰りになり、高千穂峡一体で悪行をはたらいていた「鬼八」を退治し、この地を治めたと云わっており。この時、鬼八が三毛入野命に投げ、力自慢をしたと言われている石です。
鬼八伝説はこちら
仙人の屏風岩
遊歩道対岸に広がる高さ70mの「屏風岩」を仙人の屏風岩と言います。
目の前にそびえる柱状節理の断崖は圧巻です。
槍飛
五ヶ瀬川のなかで最も川幅が狭いところです。僅か数mの川幅しかありません。
天正19年(1591年)県(今の延岡)の領主高橋元種に高千穂が攻められたとき、三田井城が落ち、城を脱出した家来たちがここまで逃げたが橋が無いので、槍の柄を手前の岸についたものは飛び渡ることができ、向こう岸に柄をついたものは川の中に転落したと伝えられ、それ以来「槍飛」と言われています。
甌穴
岩盤からなる河床に出来る円筒形の深い穴をかめ穴、又はポットホールといいます。河床の岩盤のくぼみや割れ目に渦巻きを生じ、そのエネルギーによって穴が出来、さらにその穴に入った小石が渦巻きによって岩盤を削るため、こうした深い円筒形に穴が出来ます。甌穴は現在も成長しています。
アーチ橋
五ヶ瀬川に掛かる3つのアーチ橋。左奥神都高千穂大橋(L=300m・H=115m)左正面は高千穂大橋(L=96m・H=75m)右は神橋(L31m・H=31.3m)はそれぞれコンクリート・鉄橋・石橋のアーチ橋で平成・昭和・大正時代に建設されたものです。
高千穂の橋、詳しくはこちらをご覧下さい。
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○アクセス○
高千穂神社より徒歩(九州自然遊歩道を通って) 20〜30分
高千穂駅より車で 10分
○パーキング○
有料 1台500円
○アクセス等について詳しく知りたい方は高千穂町のオフィシャルHPはこちらをご覧下さい
○高千穂が初めての方は「道の駅高千穂」に寄ってみられることをお勧めします。観光情報など満載です。
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高千穂の特産品
おつけもの
・きょろ漬(別名 ぢょうぎ 千代根長老喜)
小さな人形のような根菜を梅酢に漬けたもの、独特のカリッとした歯ごたえ。
・しそ千枚漬け
・山椒佃煮
飲み物
カッポ酒
青竹に酒又は焼酎を入れ、竹毎直火であぶり燗を付けて、竹の杯で頂く。
青竹の脂が溶けだし独特の風味となります。 |
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【春の高千穂峡】 2005.4.26撮影 新緑萌える春の高千穂
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【紅葉の高千穂峡】 紅葉の見頃は、毎年11月20〜30日頃だそうです。 |
入り口(駐車場)付近 01.11.21撮影 クリックすると拡大します |
高千穂峡入り口 |
高千穂峡入り口付近 |
鯉が泳ぐ池と紅葉 |
池の周辺の紅葉 |
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遊歩道付近 |
駐車場近くの池 |
2橋 |
遊歩道から屏風岩 |
途中の遊歩道 |
途中の遊歩道2 |
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高千穂峡らしさを見つけて 高千穂神社近くの渓谷 真名井の滝 |
高千穂峡と紅葉 |
真っ赤に染まった紅葉 |
真っ赤に染まった紅葉 |
秋の真名井の滝 |
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国見ヶ丘の雲海
国見ヶ丘は、神武天皇の孫にあたる建盤竜命(たていわたつのみこと)が九州統制の折り、この丘に立って国見をされたことから、国見ヶ丘と呼ばれるようになったと伝えられています。
国見ヶ丘は標高513m、高千穂を一望に出来る丘の頂上にあり、阿蘇五岳・祖母連山・天香具山・高天原などの山々を見渡すことができます。右の写真は国見ヶ丘頂上から下界を見下ろす三神の像
雲海
雲海は、9月下旬から11月下旬、雨の降った後の晴天の朝、日の出前後の時間が最も幻想的な光景となるそうです。
朝早く起き、冷気に包まれた丘に立って雲海を見るのはとても気持ちがいいものです。
11月末、この日は霞のように薄い雲が下の方から湧き上がり、山を取りまくように棚びいては消え、成長しては消えていく様子を拝むことが出来ました。とても神秘的な光景をしばらくの間楽しみました。やがて東方が明るくなり、霞んだ山の頂上付近から真っ赤な太陽が顔を覗かせ、感動を味わったのも一瞬、すぐに雲に隠れてしまいました。
運が良ければ、真綿のような雲海の上に山々の頭だけが浮かんだ幻想的な世界を見ることが出来るそうです。
国見ヶ丘へは高千穂峡から五ヶ瀬・熊本方面へ約3.6km、車で10分程で行くことが出来ます。
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