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有楽椿(うらくつばき)の里淡紅色の有楽椿

 西都市より車で1時間のところにある、有楽椿の里には宮崎県の天然記念物に指定されている樅木尾有楽椿(もみきおうらくつばき)があります。

この有楽椿は幹周りが2.43m、樹高9.80m、枝張り13.4mと立派で、12月から4月の間、淡紅色の花を咲かせます。
 また有楽椿の里は日本庭園として整備されており、園内の石組みや石積みの造形が自然と調和し、有楽椿を中心としたイロハモミジ、さくら、梅、サツキ、ドウダンツツジ、野芝などの植栽と共に見事な景観を作り上げています。

2006.3.2撮影
石積みと石組みが配された園内石積みと石組みが配された園内 お弁当を広げ、のんびり過ごすには最適な空間です。お弁当を広げ、のんびり過ごすには最適な空間です。
写真右手が県天然記念物の樅木尾有楽椿写真右手が県天然記念物の樅木尾有楽椿 この時期には有楽椿と梅の花を見ることができます。この時期には有楽椿と梅の花を見ることができます。

有楽椿とは・・(園内の案内板より)

 有楽椿は、室町時代(1338年から1573年)頃に中国から輸入されたツバキ属の原種と、日本のヤブツバキとの間にできた珍しいツバキと云われていますが、定かではありません。
 有楽椿の名は、織田信長の実弟である織田有楽斉長益が茶席の花として愛用したことに由来していますが、京都では有楽椿、それが江戸では太郎冠者の名で呼ばれるようになりました。さらに、昭和27年には、京都大学北村四郎博士が京都東山高台寺月真院にある椿を調査され、日本にはない椿と判明したことから、世界共通の学名としてCamellia Urakuと名付けられました。
 この有楽椿は、安土桃山時代(茶人としては千利休が有名)から江戸時代にかけて、将軍家・公家・大名・豪商など上流階級の間に広まった茶の湯の席で重宝されていました。
花は、12月から4月頃までと早咲きで開花が長く、一重の中輪ラッパ咲きで、淡紅色に紫を帯びた日本にはない色素を持っています。また、子房には蜜毛があり、レンゲソウに似た微香を有しています。葉は、先端が細長い長楕円形で、葉質は固く、端は鋸歯状になっています。
 現存する古木は、京都や奈良などの古社寺や格式ある旧家にしか見られない価値ある銘椿です。
有楽椿写真1 有楽椿写真2

アクセス

 西都市より国道219号線を西米良村方面へ進みます。
 30分ほど西米良方面に車を走らせると、ひむか神話街道と有楽椿の里の案内が有ります。
 その後は有楽椿の里の案内に従ってください。
 案内は頻繁に出ているので見失うことはないでしょう。

 国道を右折しらからの道は非常に狭く、離合するのも難しいです。また落石が多いのでゆっくり走られた方がよいでしょう。

宮崎県内の椿園は、椿山森林公園の他、市民の森ツバキ園・子供の国椿・有楽椿の里・城山公園ヤブツバキが有り、出来るだけ花がだぶらないように編集していきます。
椿の種類に興味のある方は下のリンクから順番にご覧ください。

市民の森ツバキ園
 70種340本の椿が植裁されています。(主に日本種を掲載)
子供の国椿園
 550種類5000本の椿が植裁されています。(主に洋種を掲載)
椿山森林公園
 1111種50000本の椿が植裁され、世界一の椿園を目指しています。
城山公園/延岡市
 白色から桃色濃い紅色の薮椿、自生椿の多彩な異変が特徴 日本三大ヤブツバキ群に揚げられています。

椿(つばき)のページ
 200種類の椿のが写真付きで紹介されているサイト(別ウインドで表示)


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